赤ちゃんを連れて電車に乗ることに不安を感じてしまうことってありますよね。
今回紹介するのは「電車の中で出会えたほっこりするエピソード」です。
私も泣きたい気持ちになる…
レイ(仮名)さんが生後3ヶ月の娘と電車に乗っていたときのエピソードです。
レイさん自身、泣くばかりの娘をどうしていいのか分からず、 電車の中で泣きたくなることもしょっちゅうだったといいます。
その日は、電車で座ると娘が泣いてしまい困り果てていたレイさん。すると、年配の女性が「泣くのは元気な証拠だからね」と微笑みかけてくれたのです。
そしてその女性は「私も3人育てたから分かるけど、今はすごく大変だと思うわ。でも、後になって『あの頃が一番幸せだった』と思うのよ」 と娘をあやしながらレイさんにもしみじみと話かけてくれたとのこと。女性があやしてくれたおかげで娘も不思議と泣きやみ、ご機嫌になりました。
「今思うと、私のイライラした気持ちが娘に伝わって泣きやまなかったのかもしれません。『電車の中で泣かせちゃいけない』などと思うからぐずったのかもしれないです」とレイさんは振り返ります。
女性の言葉で胸の中のモヤモヤした気持ちがすーっとなくなったというレイさん。
「あー赤ちゃんは泣くものなんだから電車で泣かせてもいいんだと、肩の力が抜けた気がしました。『ありがとうございます』と泣きながら精一杯にお礼を伝えました」
ママに寄り添ってあげたい
今回のエピソードで、他人の優しい言葉は本当に心に響くと痛感したというレイさんに、話を聞きました。
ーこのエピソードを通して、何か意識していることはありますか?
私はもともと子どもが好きなので、スーパーでママが困るほど泣いてしまう小さいお子さんには『おばちゃん抱っこしててあげようか?』と話しかけることがあります。お子さんによってはびっくりしてピタっと泣きやむ子もいます。どんなお母さんも買い物ひとつでも大変だと痛感しているので、お子さんよりママに『大変よね』と寄り添ってあげたいと思うようになりました。
スーパーの売り場のほんの一瞬でもママが一人で買い物ができたらそれは本当に嬉しいのもわかるので。知り合いだったら『おばちゃんとちょっと一緒にいる?』などと積極的に声をかけるようになりました。
ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
ママと赤ちゃん二人だとママはトイレもゆっくりいけません。お腹が痛くても娘を抱っこしたりトイレの前で遊ばせたりということも何度もありました。
また、自分は具合が悪くなれないのに子どもから風邪はうつりやすいです。
ワンオペだった場合、ゆっくり寝込むことは難しいので、一人で病院にもいけないし銀行や買い物も自由にできない。私は娘が小学生になっても夏休みなどはいつも一緒に行動していました。
ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください
他人を頼っていいと思います。仕事を探すのも子どもを預けなければできません。
ファミリーサポートという制度もあります。自分が熱を出したとき、近所のファミサポさんにきていただいて本当に助かりました。少しお金はかかりますが、両親とも熱をだしたら幼稚園のお迎えも頼んだことがあります。本当に助かりました。
子どもはみんなで育てていけばいいと思います。保育園も幼稚園も先生が大好きで楽しんで通っていました。ファミサポさんにもなついて
「今度はおばさんいつくるのかな?」と次を楽しみにしていました。もちろんお父さんやご両親の協力も必要かもしれません。
でも、保育士さんはやっぱりプロなので安心できました。幼稚園の先生もとても親身になってくださいました。
子どもは身内の言うことはきかなくても他人の言うことは聞くことが多いです。
子どもが赤ちゃんでいるのは今しかないと思うと、どんな出来事も素敵な瞬間ですよね。