つぶらなお目目の可愛いハムスターちゃん。しかし可愛いハムスターちゃんがいる場所にご注目！
畳から出てきたのは、ハムスターのあーちゃん。こちらの画像が投稿されると、まさかの畳の中からの登場に「穴掘りすごい」「よく掘ったな」と驚きの声が集まっています。
投稿したのはあーちゃんの飼い主であるみーたん（@FvuxTev9fqPgVDB）さん。みーたんさんはあーちゃんの他にサーヤの2匹のハムスターと暮らしています。
一体どうしてこうなったのでしょうか。みーたんさんに話を伺いました。
ーこの穴はあーちゃんが掘ったのですか？あーちゃんは穴掘りが好きなのでしょうか？
あーちゃん（女の子）が1人で掘りました。かじること、掘ることが大好きです。
ーこの穴は何日かけて掘ったのですか？
2日かかりました。1日目は阻止しましたが、2日目は気付かないうちに掘り切り、丸一日出てきませんでした。阻止しなければ一晩で掘ったことと思います。
ー穴を掘っているのを発見したとき、どう思われましたか？
ハムスターの能力を目の当たりにして、畏敬の念を抱きました。そして、ヒトと同じ空間にいることはストレスなのかな、と心配しました。
歯が伸びないようにかじることでコントロールしているのかも知れないと思い、りんご、柿、梨、パパイヤ、桃などの小枝を与えたことがありましたが、秒で手放していました。
ヒトとハムスターの利害は必ずしも一致しません。あーちゃんやサーヤのありのままを受け入れたいと思っています。通院や服薬をしてもらうのはヒト都合なので「あるがまま」は完全には実現出来ていませんが。ヒトが想うハムスターの幸せとハムスターが自ら選ぶ幸せ、充実した生涯はきっと後者かな、と考えています。
ヒトは外出を楽しんだり、たくさんの人たちと交流を持てますが、あーちゃんたちは、お互いしか仲間がいないし、家の中が世の中のすべてなので、プライバシーを侵害しないように、ハムスターファーストでありたいな、と思っています。
ーあーちゃんが掘った穴は、このあとどうするのでしょうか？
穴から出てきた当日、小石で穴を埋めました。しかし、翌日の夜、小石を1個ずつ運び出して隅っこに片付けていた様子をみて、床下は彼女が見つけて開発したお家だ、と反省。彼女の思いを踏みにじるようなことをしてごめんなさい、の気持ちから、穴はそのままそっとしておくことにしました。ご飯と排泄の際は出てくるので、対面出来て幸せです。マンションを売却する予定があるので、その際はリフォームします。
ハムスターの穴掘りは、身を守る行動であるとともに、ハムスターのストレス解消や体調管理にも役立っていると言われます。穴をそのままにしてあげるというみーたんさんには、あーちゃんへの思いやりが感じられますね。
ーおうちにはこの穴以外にもハムスターちゃんたちが掘った穴はありますが？
床下ではありませんが、穴はあります。壁や壁紙、押入れの襖などカジカジし放題です。壁は貫通させ、しばらく戻って来なかったことがあります。ヒトの想像を超えた行動にたくましさを感じます。
ーハムスターたちがお家の中を自由に動き回っていますが、お家で自由に飼われているのですか？
当初はケージ内生活をしてもらっていました。あーちゃんたちが部屋んぽ（部屋で散歩すること）を要求する姿を見ているうちに、それまであーちゃんたちと共生している、と思っていましたが、不自由な思いをさせているんだなと感じ、それ以来自由にしています。
その時に、あーちゃんたち自身が自分たちで考え、選び、行動する能力を信じたい、と思いました。ちなみに、食事は探索行動をしてもらいたくて、日よって配膳する場所を変えています。また、自由行動のために、あーちゃんたちに危険だと思われる物は排除しました。
通院時は小さいキャリーケースに入ってもらうので、ストレスフルの軽減になるよう、日頃からそのキャリー内におやつを入れて主体的に入り、キャリー内に馴れてもらうようにしています。
ーあーちゃんとサーヤちゃんはいつも一緒に遊ぶことが多いのでしょうか？
あーちゃんは1人でも平気なようですが、サーヤ（男の子）はあーちゃんにいつも寄り添っています。各部屋の各隅っこで就寝している時は、いつも安心度の高いコーナーをあーちゃんが占領していて、サーヤはその隣に位置しています。
居場所の最適化を図るのはいつもあーちゃんですが、あーちゃんは居場所近くの壁紙をカジカジして床材を調達、サーヤは私がハムスターグッズ置き場にしている部屋から綿を運んできて、ふわふわのベッドを作ります。2人が協力して居心地の良い空間を作っているように見えます。
ハムスターたちのことを第一に考えて、さまざまな工夫をされているみーたんさん。あーちゃんとサーヤがのびのびと過ごす様子を今後も見守っていきたいですね。