乾貴士インタビュー全文 セレッソやファジアーノへの感謝を語る

乾貴士インタビュー全文 セレッソやファジアーノへの感謝を語る
ファジアーノ岡山の練習に参加した乾貴士選手

サッカーJ1・セレッソ大阪を退団した元日本代表MFの乾貴士選手が15日、J2・ファジアーノ岡山の練習に参加しました。練習後、報道各社のインタビューに応じました。以下、全文を掲載します。

ーこちらで練習することになった経緯は?
(乾選手)
「(ファジアーノの)木山さんが何年か前にスペインに来ていただいて、その時に会って食事をしたりして、そこからの縁で、今回すぐに代理人を通して連絡を入れてくれて、『もしよかったら練習参加するか?』って言われたので、僕も練習をチームの中でできるところをすごく求めていたので、甘えさせてもらったという感じですね」

ー練習の感想は?
(乾選手)
「みんなすごく頑張って、すごくいい声もかけながらやってるなっていうのはすごく印象的でしたし、手を抜かず、みんなしっかりやっている印象でした。本当にいい雰囲気で練習ができてるなっていうのはありましたね。あとは自分自身が楽しくできたので、久しぶりに。それがよかったです」

ーファジアーノ岡山の特徴で感じたことがあれば
(乾選手)
「今言った通り、良い雰囲気でできているのが一番だと思いますし、ただそれは昔からだと思うので、こういうチームなんだなっていうのはきょう一日ですぐ感じ取りましたね」

ー乾選手を見に来たサポーターもたくさんいて、乾選手にチームに入ってほしいなという声もあったんですが、そのあたりは?
「そこは今ハッキリと何かを答えることはできないですけど、どうなるかは本当に分からないですね。自分が考えていることもそこまでないので、とにかく今は、このチームでコンディションを整えるっていうことと、このチームにちょっとでも貢献できればいいかなと思っています」

ーどういうところをチームに伝えていこうと思うか?
「自分もJ2でやっていて、すごく昇格争いだったりとか、J2って本当に苦しい戦いが多いので、そういうところの経験もそうですし、やっぱり海外に行きたい選手とかもいると思うので、そういうところの経験を含めて、若い選手にも伝えていきたいところはいっぱいあるので、聞かれればどんどん答えますし、自分からも気づいたことがあれば何か言っていきたいなと」

ー今後どれくらいファジアーノで練習を続ける?
「それも全く今は決まっていないので、とにかく今はコンディションを整える、上げていくために。このチームにすぐ木山さんが呼んでくれて、それをチームの皆さんが歓迎してくれたというか、OKしてくれて、すごく感謝しかないので、それをちょっとでも練習から何か恩返しできればいいなと思っています」

ーきょうの練習で(ファジアーノが)J1昇格を争うにあたって、もっとこうすれば強くなると感じたところはあるか?
「正直まだ一日しかいないので、ハッキリしたことは言えないですし、ただこれを続けていくことが一番大事だと思うので、ブレずに続けていくことだけだと思います」

ー具体的には?
「きょうみたいな練習をずっと続けていけば。本当に雰囲気もよかったですし、1人1人が100%の力を練習から出してやっているのが分かったので。逆に手を抜いているとかちょっと甘い部分があれば、誰かが指摘したり、これはなかなか他のチームでもできることではないので、そういうことができてるっていうのと、そういう雰囲気を作れているっていうのは、すごくいいことだと思うので、これをずっと続けていけば、結果もついてくるんじゃないかなと思います」

ー先のことは分からないという話があったが、率直な思いは?
「本当に分からないんですけど、先のことはね。このままもしかしたら、続けていってこのチームでプレーしたいと思うことも、もちろん可能性がないわけではないので、そうなったときには本当に精一杯頑張りたいなと思いますし、ただ今はもうちょっといろんなところを探っていければと思うのが正直なところです。あとはもうコンディションを整えて、今はサッカーを楽しくできればいいかなと思います」

ー髪の色(黒髪)は練習参加するにあたってということか?
「そうですね、髪の色は。岡山さんが黒髪でという話だったので」

ー今後は大阪から通いながら練習に参加する?
「通いながらではないです」

ーいつ岡山に入った?
「きのう(14日)です」

ー岡山の土地のイメージは?
「J2の試合で来た時以外は来たことがなかったので、イメージがまだ全然湧かないですね」

ーみんなで練習するのは2か月ぶり?
「はい。あの試合以来ですね」

ーこれまでは一人で練習を?
「はい。一人でやっていました」

ー今後は日本なのか海外なのか、そこもまだ?
「まだ全然分からないです」

ー将来的にまた海外でやりたいという気持ちは?
「まあ、なくはないですね」

ー(決断は)いつぐらいまでに?
「いつぐらいというか、オファーが来ない限り(話が)できないので」

ーこの2か月、悩んだり葛藤はあったか?
「もちろんそうですね。葛藤はすごくありましたし、いろんな思いはもちろんあったので。苦しくなかったって言うと、それは嘘になるので。ただもうセレッソに対しては、今はもう感謝しかないですし、切り替えて次のところで頑張りたいなと。あとはもう一度、サッカーを楽しくやりたいなっていう思いが今はあります」

ーセレッソの選手と退団するにあたって話は?
「まあ、ちょくちょくですね。そんなにめちゃくちゃってわけではないです。普通に、話してました」

ー難しかった時期というのは、どれくらいの葛藤があった?
「サッカー辞めようかなっていう思いももちろん、ありましたよ。でも、自分はやっぱりサッカーしかないっていうのもあったのと、息子に『まだ辞めんといて』っていうのは言われたので。他にもいろんな人に止められたっていうのは正直ありましたね」

ーきょうみんなで(練習を)やってみて、改めてサッカーへの思いは?
「やっぱり楽しかったですよ、みんなでやるのは。一人でずっとやるのには限界があったので。気持ちの面もそうですし、身体の面も。でもこうやって、良い雰囲気のチームでできたことが本当にすごくよかったですし、本当に感謝しかないですね、岡山には」

ー木山監督から何か言葉は?
「『普通にサッカーをやってくれたらいいから』『コンディションを上げてくれ』っていうのと、『それだけでチームのみんなが刺激を受けるから』っていうふうに言ってくれました」

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