帽子から地下足袋まで、全身黄色一色のコーディネートが際立つ上原義明さんは、約30年来の熱狂的な阪神タイガースのファンだ。タイガースが大好きすぎて、今まで集めたグッズなどを展示するログハウス『トラキチ』をこのほど、畑を整地して建ててしまった。
コレクションの数々を展示する『トラキチ』
小学生の頃、近くの家のテレビで野球を見てから好きになっていった。数ある球団の中で、当時弱かった球団が上を目指し、優勝までも掴むところが阪神ファンになったきっかけであり魅力だという。
妻もタイガースファンであり、コロナ禍になるまでは夫婦で毎年15~20試合を甲子園に見に行っていた。
そんな上原さん、入場記念品の帽子やボール、ディナーショーに行った時の認定書付きのサイン色紙など、自宅に収まらないくらい集まったグッズを、たくさんの人に見てもらいたいと考え、ログハウスで展示しようと思いついたのだ。
入り口には、『矢野日本一』と書かれた大きなパネル。町内の画家に依頼した特注品で、存在感のある一品だ。
中に入ると、360度、壁一面にグッズが飾られてあった。トラキチを建てるにあたり、来場者に楽しんで見てもらえるようにとフリマアプリなどで追加で集めたグッズもある。
グッズが所狭しと並ぶログハウスは、上原さんがタイガースファンである歴史が詰まった場所になっている。
トラキチを建てたことによる家族の反応は「呆れている」と話していたが、お披露目会には孫たちが集結し盛り上げた。
熱血タイガースファンの夢
野球はするより見る方が好きだという上原さん。推しは今期限りでの引退を発表した鳥谷選手。打撃、守備、走るの3拍子揃った試合運びが魅力だそうで、移籍してからも応援していた。
甲子園近くにアパートを借り、夫婦で毎日試合を見に行くことが将来の夢だという上原さん。妻と今から相談しているそうで、楽しそうに話してくれた。
「トラキチ」は岡山県奈義町にある。12月4日のオープンを予定していて、オープン時には大抽選会を企画しているそう。1等はなんとユニフォームをプレゼント。5等まで空くじなしの賞品を用意している。
上原さんと同じく全国の熱いタイガースファンにも、ぜひ一度足を運んでほしい場所だ。