みなさんは、「ハラル食」について聞いたことがありますか。
ハラル食とは、イスラム教の人たちが食べてもよい食品のことです。今、香川大学と香川大学生協とのコラボによる、それぞれの国や地域に配慮したハラル食限定のキッチンカーが話題を呼んでいます。
「ハラル食限定のキッチンカー」誕生のきっかけ
誕生のきっかけは、香川大学の筧 善行学長の「生協でキッチンカーしないの?」という一言だったそうです。香川大学広報室がキッチンカーや容器等のデザインを担当し、西山剛生協事業部長がキッチンカー内部厨房の設計等を行い、キッチンカーが誕生しました。
そして、キッチンカーで販売するメニューは”日本人にもハラル食を知ってもらい、ハラル食に対する理解を深めてもらいたい”と学生が中心となって考案されました。
背景には、「ハラル食しか口にできない留学生が日頃の食事に不便を感じることなく学生生活を送ることができるよう、また、コロナ禍のなか、留学生以外の学生も日頃の食事になるべく不便を感じることがないように」という、あたたかい思いがあります。
4月13日の幸町キャンパスグランドオープンを前に、3月16日は、農学部キャンパスでのプレオープン。プレオープン当日は、留学生や学生、教職員など大勢が並び、あっという間に限定100食が完売しました。列に並びながらも、買えなかった人もいたようです。
大人気のハラル食メニュー
取材に訪れた日は、午前11時30分のオープンを前に、午前11時前から準備が始まり、西山生協事業部長をはじめ2名のスタッフ、アルバイトの学生2名が加わって販売が開始されました。
調理が始まると、辺り一帯スパイシーな肉のおいしそうな香りが漂い始め、長蛇の列ができていました。
人気のメニューは、からあげプレート、チキンケバブ丼、ケバブプレート、からあげやナゲット。特にチキンケバブ丼とケバブプレートが好評で、販売開始1時間も立たないうちに完売となり、この日も100食全てのメニューがあっという間に売り切れました。
この日買えなかった人は、「また次には、ぜひ食べたい」と話し、人気が高いことが分かります。
今後、香川大学では各キャンパスを巡回して、ハラル食メニューの食事を販売する予定。
香川大学生協のホームページでキッチンカーの詳細なスケジュールを確認できます。